注文住宅は、購入希望者の好みに合わせて設計図を作る住宅です。そのため、住宅メーカーと契約を交わした段階では家は完成していません。完成前だからこそ、細かいところまで購入希望者の好みを反映できる商品です。全体の流れとしては、まず建築する土地を入手しなければいけません。
これは親から相続したり、不動産仲介企業の協力を得て入手します。そのあとは、建築を依頼する住宅メーカーを決定します。メーカーごとに得意とする設計や工法があるため、充実した注文住宅を手に入れるには新居のイメージをなるべく明確にしておくとよいでしょう。全体の流れのなかで、予算と新生活のイメージは重要な要素になるので、早い段階で具体的にすることが大切です。
次の流れは、メーカーのスタッフとの打ち合わせです。ここでどのような注文住宅を建てるのか、概要を決定します。スタッフからの提案をもとに、概要となる間取りや建築費用がわかるので、納得できれば契約です。契約後は設計図の詳細を検討して、具体的な建築作業に入ります。
原則として、建築が始まればあとは完成を待つだけです。住宅の完成で購入の流れも終わりますが、メーカーとの交流はその後も継続する場合があります。時間の経過によって設備に劣化が生じるため、外壁塗装などのメンテナンスを建築したメーカーに依頼することがあるからです。設計の段階で、メンテナンスのコストを抑えることを重視するのもよいでしょう。