昨今は日本では少子高齢化という現象が著しくなりました。2000年初頭ではまだ年間で約10万人程度しか増加傾向ではなかったのですが、2021年の時点で約50万人ずつ増加をしており、2025年には総人口の約1/3が75歳以上となる見込みです。2009年に介護支援法が施行をされ、手厚い福祉サービスが提供されるようになりました。在宅介護を受ける際も保険が適用されるので、毎月8000円までの自己負担で支援を受けられるわけです。
これは特別養護老人ホームの絶対数が足らないからであり、要支援4までの方は自宅で暮らすようにと政府と厚生労働省が推進をされるための支援になっています。そこでここでは、高齢者にとって持ち家と賃貸物件のどちらが効率的に暮らせるのかを考えていきましょう。まず持ち家の場合、不動産という価値を手にしていることが明らかです。資産という面で見れば、非常に心強い存在といえます。
ただし、持ち家を所有し続けると必ず固定資産税が発生します。年金のみで暮らされる場合は、金銭的な負担が大きいという側面もあるわけです。賃貸物件だとご自身の資産にはならないので、固定資産税は不要です。建物が老朽化をしてもご自身で修繕をする必要もありません。
賃貸なので毎月の家賃は発生するうえに、光熱費も必要になります。平均的な家賃が4万5000円と考えると、約10万円の生活費が必要です。この点を考慮すると、持ち家で暮らす方が効率的です。